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5月6日 国際列車
●ウスリースクからウラジオストックへ
ウラジオストック駅キロポスト
(モスクワからの距離9288km)
まだ暗い早朝、車両がガタゴトと動き出す。
ガタッと振動がありスーッと動いて止まり、しまらくするとまたガタンと動き出す。
時計をみるとまだ5:00。引き込み線から移動し列車の連結・付け替えをしているようだ。
衝撃がくるたび起こされてしまうので、何回目かで完全に目が覚めてしまった。
新しく組み直された列車は、6:00にウスリースクを出発。
ここからウラジオまでは電化区間なので速度もアップする。
しばらくは単調な田舎風景が続き、ウラジオ到着予定時刻の30分くらい前から海が見え始める。
弧をかいた湾の反対側に遠くに街らしきすがた見える。
そこがたぶんウラジオだろう思いつつも窓を眺めていると、先ほどの街はあっさり通り過ぎ、さらに遠くに街が見え、そここそがウラジオだろうと思っているとまたまた通り過ぎてしまった。
しかし徐々に確実に都会に近づいているのがわかる。
通勤列車とも何本かすれ違う。
車内がなんとなくざわついてくる。
車掌が通路を行ったりきたりしている。
やがて列車は徐々にスピードを落とし、ゆっくりと駅にすべり込む。
ウラジオストック到着は、8:20。予定より20分の遅れであった。
ホームにはシベリア鉄道の終点を示すキロポストが立てられていた。
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